三春屋ニイサンの肘折温泉日記

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今日の滞在のお客さんのお昼ご飯はカレーライス。

当館では3食付の湯治のプランをやってるので。

｢夏野菜がいっぱいよ！トマトにナス！。」

｢水はつけないの。｣

｢つけないけど、んじゃぁつけるわよ。ほら麦茶。」



｢わかりずらいけどこのきゅうりのスライスは何？」

「ふふん、自家製のピクルス。おいしいよ。」

旅籠(一泊二食）のお客さんも連泊の場合はご希望により有料になりますがご提供いたします。

笑い湯治の宿　三春屋旅館  

朝起きてお膳の支度をしてたら、雨がひどかった。

｢台風だってよ。｣

｢大変だわ！きゅうりを買わなきゃ！朝市は来てるかしら。｣

｢来てるよ、台風ぐらいには負けないよ。」










ちたえさんが来てた。

｢ちたえさんから買ってきたよ。｣　　「あら、さすがにがんばるわねー、一番年なのに。」(85歳）  

ほてい屋の前に誰かがいる。

ほてい屋の社長である。つまりAキのおやじさんである。

｢せがれ帰ったの。｣

｢帰った。朝市からなに買ったんだ？｣

｢枝豆。だだちゃ豆だっていってた。｣

｢だだちゃ豆でも内陸にもってきて植えると普通のまめと変わりなくなるんだよ。」

「なんで？」　　｢土が違うんだろ。｣

｢そんなことよりお客さん呼んで来い、暇でしょうがねぇ。｣　「そーね・・・。」







  

三階の窓から空を眺めていた。



「今日はちょっと暑いけど、だんだん秋になっていくなぁ。」

短い夏が過ぎて、なんとなく感傷的。

｢今年の夏もありがとう、さよなら扇風機君たち。｣



笑い湯治の宿　三春屋旅館  

きょう、仕入れで山形へ、夜のお膳まで戻らなければならないので、とんぼ返り。

最近仕入れのときのお昼はラーメンなのだ。今日は七日町の栄屋。



冷たいラーメンが有名ですが、2人とも暖かいのが食べたいと、中華とワンタンメン。

「おいしいねぇ。」

｢うーん、建替える前の汚い栄屋の方が美味しかったような・・・。｣（いつのことだよー。）

｢そお、ボリュームもあるしねー。｣

｢じいちゃんがいたときのほうが美味しかったような・・・・。｣(誰だ！いったい。)

このラーメンにはたくあんが似合うな。こんな感じ。



笑い湯治の宿　三春屋  

朝市の長助(屋号）のばあちゃんがとびたけをいっぱいもってた。






「ずいぶんもってるね。」(てんぷら、煮付け、味噌ずけにするとうまい）

｢買え。｣

「いらない。」

｢買え。」

「いらない。」

遊んでるとかあちゃんがきてナスのでかいのを買って来いという。（やきなすだな）

｢ナスない？｣

｢とびたけならある。買え。」

脇で笑ってた長南さん(村議会議員の奥さん）が、そっと

｢ナスあげるよ。もう終わりだからちょっとふぞろいだけど。」

「いいのー。」

｢いいよ、そのうち儲けるから。」ぎくっ