2010年12月24日
Harvest
今朝の炒りものは大根炒りだった。
滞在中の彦兵ェさん(仮名)へお膳を持って行った。
寒河江市の幸生(幸が生まれるとはいい地名だこと)よりお越しである。
奥さんと弟と御近所を引き連れての湯治である。
いつも年3,4回お越しになるお得意様である。
「ほう、大根炒りか。大根はたくさんとれたんかな。」
彦兵ェさん(仮名)はやせ細っていてさながら田舎の哲学者という風貌で。
「どうでしょう。サクランボはどうでしたか?」
「うむ。たくさんとれた。豊作だな。」
「よかったですね。」
「いやよくない。採れ過ぎて値段が出んかった。」
顎をさすりながら顔をしかめる。
「豊作貧乏ですか。」
「それだけではない。品質も2級品だったのだ。」
独り言のように続けた。
「たくさん収穫があればいいというものではない。ある程度間引かなければ、次の年にあまりならなかったりするのだ。」
彦兵ェ(仮名)の話は続く。
「だから剪定が大切なのだ。目の前の利益にとらわれてはだめなのだ。」
「ふーん、そういうもんですか。それで。」
「うむ、腹が減った。飯にしよう。まずは目の前のお膳をかたずけねば。」
なんだそりゃ。
「うちのじいさんはね、結局我慢できなくて失敗するのよ。」
ちくりと彦兵ェ(仮名)さんのおくさんが。
「うむ。」とじいさんがにやりと笑った。
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笑い湯治の宿 三春屋旅館
ダイエットがわりに毎日の飲酒は控えています。(少し飲んでます)
ご飯は茶碗一杯で納豆か卵をかけて。ウォーキングは中止です。
肘折がどっと込む