2007年09月23日
なすいり
今一番美味しい野菜、なす、を食べましょうということでなすいりを。
「味噌や酒、砂糖を切ったナスに混ぜてそのまま置くのよ。」
「調味料はいっぺんに入れるの?」
「うちはそうよ。」
「さしすせそ、とかいうじゃない。」
「関係ないわ。最初に味を決めたほうが美味しいよ。後から入れるとだめだわ。」
「きんぴらごぼうは?最初にいためるだろ。」
「だめよ。最初にいためると材料に油が膜を作って味がつきにくくなるの。」
「んじゃ、そう書いてある料理本はうそ?」 「嘘。」
「最後にごま油を入れて香りとつやを出すわけ。」
「なるほど。」
「なすいりは調味料がなすにしみ込んでなすがちょっとしなっとしてから油を入れていためるの。」
「なるほど。」 「いため方はお好みで、うんとやわらかくしてもいいし、歯ごたえを残してもいいし。」
「簡単だね。」
「簡単よ。うちの料理は失敗しないで美味しいやり方。ちょっとぐらい本とちがっててもいいのよ。」
だそうである。
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